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片隅抄

2020.9.7

昭和39年東京五輪のマラソン銅メダリストの円谷幸吉氏は生前、「忍耐」の2文字を直筆の書などに記した。甲子園高校野球交流試合で、磐城高のノッカーを務めた木村保前監督の座右の銘でもある▼今年上半期のスポーツ界はまさに「忍耐」だった。新型コロナの影響で、各種大会が中止を余儀なくされ、今夏開催を予定していた東京五輪・パラリンピックも延期となった▼市中学校駅伝競走大会が21世紀の森公園で行われ、下馬評通り、男子が中央台南、女子は勿来一が優勝した。感染拡大の影響で部活動が自粛し、大事な春時期のトレーニングが出来ず、結果が振るわなかった選手もいたと聞く。今大会は保護者の観戦を認めた。選手たちは父や母の声援で、レースの苦しさを乗り越えられたはずだ▼日本中体連は東北に続き、全国中学校駅伝の開催を見送るようだ。残された大舞台は地元開催の県大会。逆境に負けず、最高のパフォーマンスを披露してほしい。

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