市民の代表を決める市議会議員一般選挙(市議選)の13日投票日が近づいてきた。6日の告示日以来、各陣営は市内各地を選挙カーで巡っているが、こちらが知る限り、その様子はいたって静かである▼かつては候補者本人がマイクを握り、強い調子で支持を呼びかけたものだが何とも遠慮がちに女性スタッフの声だけが耳に届く。新型コロナウイルスの影響だろうか、市民感情に配慮したものと感じる▼この自粛にも似た流れは、昨年秋の県議選からであろう。告示日を前にいわき地方などに甚大な被害をおよぼした東日本台風の襲来。平、内郷地区では尊い人命が奪われたほか、多数の家屋などが水に浸かった▼この状況下での選挙活動は難しかったと想像できる。さて今回の市議選は定数37に41人が立候補する少数激戦。前回、僅差による当落が生じたことから1票の取りこぼしも許されない。緊張感を与えるのは有権者である。投票行動で意思表示したい。