任期満了に伴う市議選が終わり、いわきの市政を担う37人が出そろった。選挙期間中様々な立場の人と市議選について話す機会があった▼必ず出てくるのが投票率と、議員定数の問題だが、今回に限っては定数の是非を問う声が高かった。昭和43年の48人から比べると減っているのはわかる。だがこれが適正と言えるのか。「半分に減らして給料倍にすればいい」そんなことを言う人もいた▼市政を担うのに、より多くの意見を反映させる。そのためには時間をかけた議論と調査が必要なわけで、間違いは許されない。したがって、議員の数も重要だが同時に可視化しにくい、何をしているのかわからないという、デメリットもある。議員一人ひとりの顔が見えないということになり、結果的に投票率低下を招くことにつながる▼地元の利益を守るのも重要な議員活動ではあるが、オールいわきを見据えた活動をメインにしていかないと、いわきの将来は見えてこないのも事実だ。