高校ラガーマンたちの特別な冬が始まった。第100回全国高校ラグビー大会が大阪府の東大阪市花園ラグビー場で開幕。史上最多の63校が熱戦を繰り広げている▼県予選決勝で磐城高に勝利した松韻福島高は尾道高に初戦敗退したが、意地の2トライ。福島の底力を見せてくれた。ご存じのない読者も多いかと思うが、この大会は駅伝などと並び、冬の高校総体(インターハイ)を兼ねている▼新型コロナの感染拡大で、夏のインターハイが全競技中止となった今年、無観客とはいえ、開催できたことに安どした。コロナに明け暮れた今年も残りわずか。弊紙は本日が最終発行となる。1月に磐城高の21世紀枠でのセンバツ選出に沸いたのもつかの間、甲子園大会は春、夏と中止。東京五輪などの主要大会が軒並み、延期・中止となった▼年明け早々、全国選抜につながるラグビーの県新人戦が開幕。1年先送りとなった五輪イヤーの来年こそ、いわき勢の奮起に期待したい。