小社を含む並木通りの北地区では再開発が進んでいる。商業棟と、マンション棟の二つの街区に分けられる計画だ▼同地区は、「平字田町」だが、この再開発を機に字名の変更の検討がなされ、2月の市議会に「平並木の杜」に変更されるという議題が提出されている。並木通りの名の如く、贅沢に緑を配置し、イベントも開ける広場も作られることが主な理由だ▼同じ地名でも、1町目、2町目の「町目」「丁目」の違いについてのちょっとした議論が友人同士のSNSで話題になった▼調べてみると、「町目」は江戸時代からの町で見かける表記で、多くの都市では、「町」から「丁」に転化していったということ。つまり、平の場合、昔の表記が現在に息づいている事になる。ただ、昔の地図を見ると「丁目」だったり、あるいは「町目」が混在してたり、一貫性がない。単なる誤植なのかは不明だが、町名には歴史も由来もある。せめて、居住地くらいは、調べておきたいものだ。
片隅抄