全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、コロナ禍によって仕事を失ったり、店の経営が行き詰まり、閉店を考える経営者が増えつつある▼東京五輪では、海外からの観客の受け入れが見送られ、訪日客を当てにしていた観光・宿泊業界は大打撃。先進国ではコロナワクチンの接種は進んでいるが、日本はワクチンの供給を海外に依存しているため、数が足りず順調とはいいがたい状況だ▼経済のひっ迫が長引くようであれば、地方の経済は崩壊してしまう。抄子の周りでも、行政の支援が打ち切られ「先が見通せずどうしたらいいのか分からない」と言った飲食店主の声を聞く。加えて本県は、東日本大震災からの復興も重なり、困窮は増すばかり▼そんな中、2月、3月と大きな地震が相次ぎ、自然災害への不安は募る一方だ。市内では今月21日から75歳以上の高齢者へのワクチン接種が始まるが、数に限りがあり不透明。ただただコロナ収束を願うだけだ。