旭化成の企業城下町として知られる宮崎県延岡市は、明治を迎えるまで延岡藩を治めた藩主内藤氏の城下町でもある▼その延岡市といわき市は〝兄弟都市〟の縁がある。今年2022年は山形藩主に〝栄転〟した鳥居忠政に代わって1622年、房総半島の佐貫藩から内藤政長が磐城平藩主となって400年になる。6代にわたって治水など藩の基礎を固め、文化の華を咲かせたが、さまざまな騒動を巻き起こしたため1747年、政樹のとき延岡へ異動させられた▼城の西之丸跡に完成したばかりの延岡城・内藤記念博物館の開館を記念して昨日から「譜代大名 内藤家―その歴史と名宝」が始まった。ではいわき市では――▼10月2日に内藤家入封400年記念講演会、9日に磐城平城(跡)歩きが行われるが、その温度差に違和感を感じる。市長、新しい市教育長とも文科省の出身だ。歴史資料の収蔵・研究・公開をする殿堂をもたないいわきの現状をどう見るのだろう。
旭化成の企業城下町として知られる宮崎県延岡市は、明治を迎えるまで延岡藩を治めた藩主内藤氏の城下町でもある▼その延岡市といわき市は〝兄弟都市〟の縁がある。今年2022年は山形藩主に〝栄転〟した鳥居忠政に代わって1622年、房総半島の佐貫藩から内藤政長が磐城平藩主となって400年になる。6代にわたって治水など藩の基礎を固め、文化の華を咲かせたが、さまざまな騒動を巻き起こしたため1747年、政樹のとき延岡へ異動させられた▼城の西之丸跡に完成したばかりの延岡城・内藤記念博物館の開館を記念して昨日から「譜代大名 内藤家―その歴史と名宝」が始まった。ではいわき市では――▼10月2日に内藤家入封400年記念講演会、9日に磐城平城(跡)歩きが行われるが、その温度差に違和感を感じる。市長、新しい市教育長とも文科省の出身だ。歴史資料の収蔵・研究・公開をする殿堂をもたないいわきの現状をどう見るのだろう。