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片隅抄

2022.11.22

「一般の皆様のご参列はご遺族様の意向でご遠慮をいただいております」。先月1日に亡くなった、アントニオ猪木さんの四十九日法要を案内するメールが社に届いた▼故人が顧問を務めていた「猪木元気工場」から各報道機関に向けての通知である。現代のツールを使えば、会場などは容易に知ることは出来るだろう。今回は関係者のみの参列であることから、ここでの詳細は避けたい▼戒名をお知らせすれば「闘覚院機魂寛道居士(とうがくいんきこんかんどうこじ)」とあり、ファンならピンとくる文字が記されている。代名詞の闘魂、本名の寛至、さらに「この道をいけばどうなるものか/迷わず行けよ/行けばわかるさ」のメッセージタイトルであろう▼生前の猪木さんは、試合などで何度もいわき市を訪れている。こちらが最後に会ったのは、8年前の震災復興イベント。当時のいわき明星大で「元気ですか!」と気勢を上げた。はつらつとした姿が忘れられない。

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