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片隅抄

2014.10.23

先週、東日本大震災の被災地である、大船渡、気仙沼を訪問した▼震災後、「復旧」「復興」という言葉が、頻繁に出てくるようになった。文字通り前者は、生活等の再建の邪魔になるガレキなどを取り除く作業。そして後者は、元通りの生活に戻るための手法だろう▼大船渡も気仙沼も、いまだに土煙を上げ、ダンプカーがせわしく動き回っていた。復興が始まっていると言われているが、復旧作業の真っ最中にしか見えない。聞けば、津波被害の場所を3㍍、かさ上げ工事の真っ最中だという。宿泊したホテルの目の前もかつて栄えた繁華街だったというが、今はただのさら地だ▼震災後3年7カ月が経過し、これが現実なのかと失望するばかり。しかも、いまだに仮設住宅住まいの被災者も少なくない。中央では東京オリンピック開催の経済効果も試算され始めている。その前にやるべきことがと思わざるを得ない。仮設でオリンピックを見るようなことだけは避けたい。

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