市は5日、来季からJ2に昇格するサッカー・いわきFCのホームスタジアムとして、改修を進める21世紀の森公園・いわきグリーンフィールドについて、Jリーグの例外規定を活用することで、J1ライセンスの取得が可能との見解を示した。同日の市議会12月定例会で、木村謙一郎議員(志帥会)の一般質問に対し、千葉伸一郎市観光文化スポーツ部長が答えた。
いわきFCの運営元・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役も、J1ライセンスの取得に意欲を見せ、市に協力を要請しており、官民一体となって今後の対応を検討していく。
市によると、J1ライセンスの取得に当たっては、審判によるビデオ判定として、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)で使用する「レフェリーレビューエリア」「カメラ設置スペース」「ビデオオペレーションルーム用車両駐車スペース」を確保する必要があるが、改修後の施設で問題ないため、新たな整備は不要という。
いわきグリーンフィールドはJ2開幕に間に合うよう、来年2月に改修を終え、観客席が5030席に増えるほか、定められた照明装置などが設置される。ただ例外規定を行使しているため、いわきスポーツクラブが令和7(2025)年6月までに、少なくともJ2の基準を満たすスタジアムの計画を、Jリーグに提出する必要がある。
いわきFC