いわき南署は4日、いわき市勿来町の民家で、3日に家人の85歳女性の変死体が見つかった件について、現場や遺体の状況に加え、司法解剖の結果、強盗殺人事件と断定した。
県警は4日午後8時、同署に捜査本部を設置し、安斎浩明・刑事部長を捜査本部長として、150人態勢で全容解明を進めている。捜査本部は同10時から、植田町の同署で記者会見を行った。
遺体は、同市勿来町窪田町通一丁目、無職小松ヤス子さん(85)。別居する長男(58)が3日午後7時ごろ、母親と連絡が取れないことを不審に思って、実家を訪ねたところ、玄関すぐの1階廊下に、仰向けになって倒れているところを発見した。
長男は119番通報をしたが、駆け付けた救急隊員によって、その場で死亡が確認された。小松さんの死因は重症頭部外傷で、頭には複数の傷があったほか、骨折していたことが分かっている。出血もしていた。
小松さん宅は2階建てで、1階・2階ともに荒らされていたという。小松さんは1人暮らしで、亡くなったのは3日とみられる。
現場はJR勿来駅から北西に約1・6kmで、商店や住宅が立ち並んでいるほか、近くには勿来高がある。
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