いわき市勿来町の民家で85歳女性が殺害され、室内が物色された強盗殺人事件について、親族からの電話に出なかった時間帯と、遺体の状況を踏まえ、3日昼過ぎから夕方ごろまでの間に、犯行が起きた可能性があることが7日、捜査関係者への取材で分かった。
遺体は、同市勿来町窪田町通一丁目、無職小松ヤス子さん(85)。事件は、別居する長男(58)が3日午後7時ごろ、母親と連絡が取れないことを不審に思い、実家を訪ねて発覚した。小松さんの親族が3日午後3時半~4時ごろ、複数回にわたって電話をしたが、つながらなかったため、長男に相談したという。
近くの防犯カメラの映像には、小松さんが3日正午ごろ、自宅に向かって、1人で歩く姿が写っており、帰宅した後に襲われたと考えられる。また遺体には、死後少なくとも2~3時間の兆候があった。
いわき南署に設置された捜査本部によると、現時点で口座から、現金が引き出された形跡はない。一方で室内の引き出しや扉は無造作に開いており、手当たり次第に金品を探したとみられる。小松さんは1人暮らしで、木造2階建ての自宅は1階・2階ともに荒らされていた。
遺体が発見された当時、玄関と勝手口の鍵は開いていた。窓は閉まっており、割られてもいなかった。
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