今春の県立高校入試のうち、前期選抜の合格発表が15日、県内一斉に行われた。いわき市の全日制13校・定時制1校でも、それぞれの校舎に合格した生徒の番号が掲示され、受験生やその家族でにぎわいを見せていた。
前期選抜は、学業や部活動の成果を基にした自己推薦の「特色選抜」と、併願可能な通常の「一般選抜」があり、すべての受験生が学力検査を受けている。
市内の全日制13校では募集定員の計2320人に対して、2299人が出願した。定時制のいわきの杜は昼間が定員80人に61人、夜間が同40人に3人が志願した。
このうち平字高月の磐城高では、計280人が合格を果たした。四倉中の川崎優介さん(15)は「家族や友だち、先生方との努力が報われて、すごくうれしい」と安どの笑顔を見せていた。
校内では、新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越え、コロナ禍前と変わらない在校生による祝福が繰り広げられた。体育館の前で、合格者の受験番号が発表された際には、吹奏楽部が恒例となっている演奏に臨んだほか、4年ぶりに青と白のジャージーに身を包んだラグビー部員が、一斉に受験生を取り囲んで勢いよく胴上げした。
県教委では15日夕方まで、合格者の受験番号を掲載するウェブサイトを公開した。募集定員に満たなかった高校については、23日に面接などの後期選抜を実施する。
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