小名浜字船引場の小名浜特別地域気象観測所(旧小名浜測候所)にあるサクラの標本木・ソメイヨシノは22日、今年の開花を迎えた。平年から13日早く、昨年よりは14日早かった。開花までの3日間が4月下旬から5月中旬並みの陽気で、昭和28年の統計開始以来、令和3年と並び最も早い開花となった。
同測候所は平成20年10月に廃止され、生物季節観測も行われていないが、ウメとサクラは、いわき観光まちづくりビューロー、小名浜まちづくり市民会議が自主的に続けている。開花の判断は、同測候所で解説官を務めた島田栄二郎さん(79)と、元所長の伊藤和男さん(78)が協力し、22日午後に開花を確認した。23日午前10時に開花宣言が行われ、島田さんは「コロナも落ち着き、今年はお花見が楽しめれば」と話している。
ニュース