以前、茨城県日立市にある日本宇宙少年団の分団について書いた▼そこは宇宙・天文・科学について小・中学生が毎月１～２回、日曜日に集まって学びあう場なのだが、今や民間人が宇宙旅行をし、国家プロジェクトとして各国間で宇宙開発競争が始まる今、将来を担う子どもたちのためにいわきでもぜひ設立して、と提案した▼しかしよくよく調べると、同市内の文化少年団はもっとあることがわかった。茶道、民謡、日本舞踊、将棋、囲碁、書道、華道、珠算、手編みといった習い事をはじめ、能楽や琴・尺八、アート、フラなど。ユニークなものでは少年少女発明クラブ、ボードゲーム少年団というのもある。合わせて２５団体▼市は「感受性の強い子ども時代に多様な文化を体験させることを目的としている。子どもたち自身はもちろん親子で様々な文化に触れ、新しい発見や感動を見つけてほしい」と呼びかける。間口を広げ、好奇心を受け止める場を設けてほしい。
片隅抄
