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いわきFC 栃木戦で嵯峨3試合ぶりに復帰 攻守にわたって献身的なプレー

 ■明治安田生命J2リーグ第11節 いわきFC0―1栃木SC(23日、カンセキ)
 ▽得点【栃】福島(前2)
 けが人が相次ぐも、現有戦力で結果を残すために奮闘するいわきFC。栃木SC戦は、選手にカードが1枚も出ない試合だったが、いわきのメディカルスタッフが何度もピッチに入り、DF石田侑資(20)、FW有田稜(23)が負傷交代を余儀なくされた。
 試合後のインタビューで、村主博正監督(46)に2人の状態について問うと、「精密検査をしないと何とも言えない」と苦しい表情だった。
 そうした中でも、DF嵯峨理久(24)が8日に行われたホーム・大分トリニータ戦で途中交代して以来、3試合ぶりに出場し、攻守にわたって献身的なプレーを見せた。この復帰に関して、村主監督も「(チームに)無くてはならない選手」と歓迎した。
 嵯峨は「自分たちのやるべきことはぶらさずに戦えた。一人一人に果たすべき役割がある」と振り返った上で、「やはり勝たなければならない」と語る。サポーターも、嵯峨がピッチに戻ってきたことを喜ぶ。「皆さんの声に後押しされた。この後はJ1を経験したクラブとの戦いが続くので、次は勝って恩返ししたい」と力強く誓った。
 <植田町出身の栃木・高萩 7月の試合楽しみ>
 後半アディショナルタイム、植田町出身の元日本代表で、栃木のFW高萩洋次郎(36)がピッチに送り込まれた。いわきのサポーターが古里の選手に対して拍手をする姿に、高萩も「大変うれしかった」と語る。
 サンフレッチェ広島のユースを経て、広島のトップチームや、オーストラリア、韓国のクラブ、FC東京でもプレーし、現在は栃木を盛り立てる選手の一人だ。
 いわきFCに関して、「地元にこうしたJリーグのクラブができたことは夢のよう。サッカーの基本がしっかりとしたチームで、1―0の結果ながら難しい試合だった」と話し、7月の〝アウェー〟が楽しみと明かす。「ぜひ凱旋したい」と満面の笑みを浮かべた。

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