コロナ禍が深刻だった2020年の高校野球▼磐城が出場するはずだった春のセンバツは中止。しかし出場32校は8月に代替大会として1試合だけの交流試合で聖地に迎えられた。そのときのエース沖政宗さんは今、立教大3年生。先発陣の一角として東京六大学野球で活躍している▼同年は夏の全国選手権も中止で、県高野連が独自に福島2020夏季高校野球大会を開催。聖光学院が〝14年連続優勝〟し、戦前の和歌山中と並ぶ大会最多記録となるはずだったが幻に。聖光は翌年の福島大会で敗れた▼2年続けて悔し涙を流す結果となったが、今年11月から12月にかけて甲子園球場で「あの夏を取り戻せ~全国元高校球児野球大会」が開催されることが決まった。当時のチームの主砲は江名中出身の坂本寅泰さん。現在は東洋大2年生。東都の名門で代打やDHとして頑張っている。今夏の福島大会は応援も含めてコロナ前に戻る。先輩たちの分も張り切らない訳がない。