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いわきFC スタジアム整備で若い世代の意見聞く 街の将来考える機会に

 サッカー・J2いわきFCの新たなスタジアムの整備に向けて、子どもや若者の意見を盛り込むための「ユースプロジェクト」の一環として、初のユースフォーラムが18日、平の市生涯学習プラザで開かれた。小学生から20代の若者を含め、約40人が参加し、単にスタジアムの建設にとどまらず、夢のある空間に向けて意見交換を進めた。
 いわきFCの運営会社・いわきスポーツクラブでは今年6月、検討委員会「IWAKI GROWING UP PROJECT~想いを紡ぐ、地域を繋ぐ~」を立ち上げた。上林功・追手門学院大准教授を座長が就いており、いわき市や双葉郡などの有識者をメンバーに、定期的に分科会を展開している。
 ユースフォーラムの開催にあたっては、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故をきっかけとし、多彩な地域課題を話し合う「未来会議」で、進行役のファシリテーターを務める田坂逸朗さんを招き、「サッカースタジアムの未来」をテーマに、ボード紙に自由に考えを書いてもらった。
 さらに一人一人にキーワードを抽出しもらい、共通する考え方を基に、グループごとに将来像を発表した。出席者からは「試合がない日も楽しめるボールパーク」「観客との距離が近い」「自然や海といった風景を借景にできるスタジアム」などの考えが披露された。
 同クラブの大倉智代表取締役は「私も新しい発見があった。こうしたうねりをより広げていくことで、『こういうのがあったら、スタジアムが楽しい』という思いを、言葉として形にしていきたい」と述べ、初回の内容を分析しながら、今後も継続する方針を示した。
 また希望する出席者には、ユース委員として、分科会にも入ってもらうことから「大人と同じ目線で、きょうと同じく意見を伝えてもらえれば」と期待を寄せた。
 上林氏はユースフォーラムの取り組みに対して、「一般的に若者の意見を取り入れる試みは、どうしても予定調和になりがちだが、子どもたちに将来を考えてもらい集約することは、まさに全国で初めて。非常に魅力的」と語った。
 参加した子どもたちにとっても、大変有意義な時間だったようで、中学1年の霜村尚遼君(12)は「最初はスタジアムについて考える場と思っていたが、どんな街になったらよいかを話し合え、とても楽しかった。ぜひまた参加したい」と笑顔で話した。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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