標高450mの田人町石住字綱木地区で、ラン科の多年草で白い花を咲かせる「クマガイソウ」が、今年も見ごろを迎えている。現地には約5万株が群生しており、大型連休に合わせ、多くの人が足を運んでいる。
地域住民や有志でつくる「綱木クマガイ草を守る会」によると、今年は暖かい日が続いたため、例年より咲くのが早まったという。
クマガイソウは、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、綱木地区では古くから自生している。
地元に住む平子長雄さんが保護活動を始め、平成26年には同会が発足した。同会では、平子さんが同28年に亡くなった後もその遺志を継いで、クマガイソウを管理している。今年は訪れる人の利便性を高めるため、新たに休憩所も設けた。
開園時間は午前9時~午後4時(入園は同3時半)。保護協力金1人300円。問い合わせは、同会=電話(89)3404=まで。
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