好間町北好間で、高齢者の支え合いと生きがいづくりの活動をする女性たちの集まり「北二区ババの会」。活気がありユニークな「ババ」たちの活動に関心を持ち、交流してきたデザイナー高木市之助さん(44)=小名浜=が、小冊子「北二区のごはん一年分 2022-2023」を発行した。活動のたびに提供される手作りの「ごはん」に着目した12カ月の記録だ。
高木さんは2017(平成29)年、市が発行するフリーペーパー「igoku(いごく)」の取材で、ババの会に出合った。メンバーの「てづくりのごはん」が元気な活動のみなもとになっているのではと考え、昨年4月から1年間、集まりに参加し、その内容を写真と文で記録した。「北二区カレー」や「夏の終わりのハーモニーご飯」などタイトルも付けて、献立の工夫や感想を短いコメントで記している。
「『みんなでごはんを食べる』という〝フレーム〟があり、地域のみなさんの健康や生きがいづくりにつながっている。また、普段の交流があるので、今回のような台風災害が起きても声を掛け合い、助け合うことができる。行政主体でない地域づくりの実践として素晴らしいと思い、自分なりのかたちで表現しました」と話す。
一部500円(税込み)。B5変形フルカラー20ページ。200冊印刷した。平のFARO、小名浜のオルタナティブスペースUDOK.で取り扱っている。
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