いわき市の書道文化の普及を図る「第4回いわき市書道展・第45回いわき市中学校書道展」は23日、市文化センターで開幕した。市書道教室連盟会、市中学校教育研究会国語部の主催。市教委の共催。いわき民報社などの後援。
市書道展は2020(令和2)年から始まり、「いわき市民による いわき市民の為の書道展」と銘打たれている。出品する人の自由な発想を大切にしており、東北・北関東地方では最大級の展覧会として知られる。今年は4~91歳の計456点(うち中学校書道展は各校推薦の105点)が展示され、会場には初日から多くの市民らが足を運んでいる。
市書道教室連盟会の鹿中剛志会長(内郷綴町・書優会代表取締役)は「単に書道の腕前を披露する場ではなく、頑張っている人たちに光を当て、未来ある子どもたちに希望を与える狙いがある。さらに今年はみんなが輝ける世界を目指すコンセプトも追加しており、多くの人が文化芸術に親しむ機会になればうれしい」と話す。
初日のセレモニーでは、NPO法人フラガールズ甲子園と連携し、東日本国際大附属昌平高によるフラも行われた。フラガールズ甲子園は、8月に亡くなった初代フラガール・小野恵美子さんが、高校生による「書道パフォーマンス甲子園」を知ったことをきっかけとして、企画に立ちあがった経緯があり、多くの人の前で高校生フラガールに踊ってもらおうと、今回の参加が実現した。
また昨年度に続き、内田市長も出品しており、今回は9月の台風13号に関連した記録的大雨を受けて、復旧・復興に対する思いから「前進」と託した。
会期は両書道展とも26日まで。午前10時~午後5時(最終日は同3時まで)。あす以降の催しとして、25日正午からは中学校書道展式典(MC吉本興業)が開かれる。同日午後1時から書道リレー揮毫大会(同)、26日正午には吉本興業の芸人と小学生による書道対決が繰り広げられる。
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