国土交通省福島運輸支局は11日、年末年始の輸送等に関する安全総点検(10日~来年1月10日)に合わせ、小名浜港1号ふ頭で、旅客船「サンシャインシーガル」(定員150人、総トン数77トン)に対する立ち入り点検を行った。
安全総点検は国土交通省の取り組みで、人流・物流に大量の需要が集中する年末年始を迎える中で、それぞれの輸送機関等に向けて、安全に対する意識高揚を図る狙いで展開している。サンシャインシーガルには福島海上保安部と合同で、2機関・8人の職員が査察に入った。乗組員からの聞き取りや書類の確認を通じ、安全管理に問題がないかを調べたほか、救命胴衣などの配置状況を見て回った。
一連の点検後、福島運輸支局の菊池直志次長が講評に立ち、「設備などに問題がないことが確認された。今後も日々の取り組みを疎かにせず、業務にまい進してほしい」と呼びかけた。
運行会社・小名浜デイクルーズによると、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、5類に移行して以降、利用者が平均2割程度増えているという。村田裕之代表取締役社長は「元旦には恒例の『初日の出クルーズ』も控えており、多くのお客さまに乗船いただきたい。引き続き安心・安全に努めていく」と語った。
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