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いわき市の来年度予算案 主要事業に迫る<2>DXや河川整備で防災強化
【I.次世代を育てる】3.地域づくり みんなでつなぐ、地域の暮らし/若者の流出抑制・人財還流
来年度も地域づくりを幅広く後押ししていく。新規事業では防犯カメラの設置支援に150万円とし、自主的な防犯活動を行う自治会等に補助を出す。いわき市への移住見込みを増やし、UIJターンの支援金に4434万4千円や、就職サイトをリニューアルして、市内企業を「見える化」し、若者の地元定着を目指す産業人財確保支援事業に2245万円を計上した。
地場産品のブランディングや観光交流人口の拡大を目的とし、ふるさと納税推進事業には4億3376万3千円。さらに市民公益活動の活性化に301万8千円、市川前支所の移転等に3億5509万3千円としている。
【II.命・暮らしを守る】1.防災 災害から命と財産を守る~逃げ遅れゼロ、災害死ゼロを目指す~
消防団の迅速・的確な活動に向けて、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進。396万円を充て、全団員に対する災害情報の一括送信や、位置情報が把握可能な専用をアプリを導入する。119番通報の「見える化」も行い、49万8千円の予算措置で、通報者が撮影した映像情報をリアルタイムに収集・共有が可能なシステムを構築する。
防災対策推進事業に2354万5千円とし、東北大と連携して市総合防災訓練を強化。自主防災組織強化支援事業の1027万8千円では、防災士養成講座の受講対象者を拡充していく。防災DX推進事業の2266万9千円では、新たに市公式LINE(ライン)と連携し、災害に関する情報発信力を強くする。
豪雨対策も変わらず重要視した。4億9925万円を盛り込み、内郷・金坂川など16カ所の準用河川、普通河川で、大雨による堤防の決壊や越水を防ぐ工事を進める。準用河川、普通河川では、8213万円をかけて堆積土砂の撤去も実施する。
また東日本台風で被害を受けた好間川で、県の樋門整備とともに排水施設を整備する事業に3億5196万6千円、道路の冠水被害を防止するための側溝改修30カ所に1億5600万円とした。
道路のり面の補修事業に1億3180万円、非常用備蓄品の整備に3292万5千円、要支援者の個別避難計画や現況調査に819万円も付けた。