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いわき市の来年度予算案 主要事業に迫る<3>多角的に医師招へい・定着を

 【II.命・暮らしを守る】2.医療 医療確保と将来人財の育成
 市民の関心事でもある医療環境の改善は、来年度予算でも手厚くしている。新規事業としては、いわき駅前の再開発として、北口に整備する松村総合病院の支援に2億4084万6千円を計上した。
 医師不足解消に向けては、2億9636万3千円の予算措置で大学医学部等に寄付講座を開設し、市内の医療機関に腎臓・高血圧内科の専門医を招へい。「地域医療確保推進事業」には1666万7千円を盛り込み、病院勤務医を増やす施策を展開し、研修病院合同説明会にも出席することで、いわき市の魅力をPRする。
 将来の人材にも目をかけていく。「いわき地域医療学校事業」の1133万2千円を通じて、小学生から研修医まで各ステージに応じた教育プログラムを用意。来年度からは高校生向けの医学ゼミを拡充し、対象を高校1、2年から、3年まで広げる。
 市内病院に対しては、医学生に貸与する修学資金の一部を補助するため4371万円を付けた。新たに市内に診療所を開設する医師や、小児科など不足する特定診療科を開業する医療機関には、経費の一部を補助する。予算額は3250万円。
 3.福祉/健康/地域共生社会 住み慣れた地域で共に生き、支え合い、誰もが安心して、健康で自分らしく暮らせるまち
 市民の健康維持も重要な課題だ。サッカー・J2いわきFCと連携し、2089万7千円を充て、IoT(モノのインターネット)機器も活用しながら、運動習慣プログラムや、各ライフコースに対応した保健指導等を一体的に取り組む。
 若年層への啓発も重要視する。632万3千円の「いわきっ子生活習慣病予防健診事業」では、公立・私立問わず市内すべての中学2年を対象に脂質・血糖検査、学校カリキュラムと併せた健康教育授業、保護者と生徒との個別健康相談を展開していく。
 さらに、スマートフォンから医師や薬剤師に、24時間・365日いつでも健康相談ができるサービスの「オンラインヘルスケア推進事業」に844万8千円とした。
 また高齢者施設の防災・減災対策(非常用自家発電設備の整備や、施設の大規模修繕)の補助に4752万2千円、来年度から創設する「犯罪被害者等見舞金」に110万円、外国人が安心に暮らせるための「多文化共生推進事業」に3237万3千円を割り当てる。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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