昨年のWBCでの日本の優勝は大谷の投打にわたる活躍やダルビッシュの献身、村上の復活、ヌートバー親子の物語など野球漫画でもありえないような劇的なエピソードが満載だった▼26年前の平成10年のきょう2月17日、長野五輪スキー・ジャンプ団体で日本が、札幌五輪以来26年ぶりに金メダルを獲得した。この日1日のあまりにもドラマチックな展開を記憶している人も多いだろう▼4年前の団体で金メダルを逃す大失敗ジャンプを犯した原田が、長野の1回目でも視界を遮る大雪の中で再び失速。船木につなぐ金メダルがかかった2回目のジャンプをドキドキしながら見守っていたが、何と〝計測不能〟の大ジャンプをやってのけるのである▼悪天候の中、2回目が実施できることを身をもって示したテストジャンパー25人の決死のジャンプは映画にもなった。そして4年前の団体メンバーから外れた葛西は、今もレジェンドとして金メダルを目指しているのである。