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災害支援ネットいわき 石川・能登で炊き出し「現地で復旧携わる人支える」

 県内外の災害支援団体と個人有志で構成された「災害支援ネットワークIwaki」は17、18日の2日間、1月に発生した能登半島地震の被災地支援として、石川県能登町で、役場や社会福祉協議会の職員に向けた炊き出しなどの活動を展開した。
 災害支援ネットは2019(令和元)年10月の東日本台風をきっかけに発足し、昨年9月の水害での経験も含め、現地で復旧に携わる人を支えることを重要視。「被災地から被災地へつなぐ支援」と銘打って赴いた。
 会長の馬目一浩さん(51)は「災害を経験した自分たちだからこそ、能登の皆さんの苦労が分かる」と指摘する。1月下旬に市社協の派遣に同行し、能登町社協に対する物資提供・入浴支援カー貸し出しに加わったが、現地では役場などに雑魚寝して、住民の対応を進める人たちの姿を目の当たりにした。
 「災害復旧が長期化することで、支援する側の疲労や疲弊が積み重なっていく。東日本大震災以降の災害で、多くの方の支援を受けたいわき市として、能登半島にその思いをつなげていきたい」と馬目さん。主に市内から物資や人的援助を呼びかけ、災害支援ネットの主催としては初となる県外活動を企画した。
 この取り組みは東日本大震災を機に、宮城県石巻市に設立された「OPEN JAPAN(オープンジャパン)」が現地調整役を担う。同団体は災害支援へのノウハウを蓄積しており、昨年9月の水害でも内郷地区を訪れ、重機による土砂の撤去をはじめ、ボランティア活動に従事した。
 馬目さんの熱意には、市、市社協とともに、内郷まちづくり市民会議も協力する。地元は現在も水害からの復旧途上であるが、少しでも恩返しがしたいと、車両や食材、人員、支援金を出した。
 一行は富山県高岡市に拠点を置いたほか、馬目さんは能登町で寝袋に入って2泊したが、断水が続いているため、本格復旧にはまだ時間がかかると感じた。「温かい食事やお風呂がある日常の大切さが、あらためて身に染みた。一日も早くもとの生活に戻ってほしい」と話す。
 こうした支援は今後も継続していく方針で、3月16、17日にも再び能登町に行く。馬目さんは「どんな形でもいいので、皆さんもぜひ手を差し伸べてほしい」と賛同を呼びかけた。問い合わせは、電話080(4427)3941、またはメール<こちら>まで。

 (写真1枚目:石川県能登町に向かった馬目さんら。2枚目:炊き出しの様子=馬目さん提供)

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