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DMATカー導入に支援を 常磐病院がクラファン「地元の災害にも備える」
常磐上湯長谷町のときわ会常磐病院は、DMAT(災害派遣医療チーム)に使用する救急搬送車「DMATカー」の導入に向け、クラウドファンディングで資金を募っている。
常磐病院は昨年7月、東日本大震災の経験も踏まえ、自然災害から医療の力で人々を救おうと、DMATを発足。1月の能登半島地震では初の活動として、石川県珠洲市の同市総合病院に赴き、病棟業務や搬送の支援に従事した。
しかし常磐病院ではDMATカーが無かったため、患者を運ぶ際には他のDMATの助けを受けた。「DMATカーがあれば、もっと救える命があったのでは」。常磐病院では忸怩(じくじ)たる思いがあったという。
DMATカーは医療機器や資機材、隊員を被災地に送り届ける役割を果たすほか、地元で発生した災害や大規模事故でも活用できる。
特に近年の水害を念頭に、「災害に備えた医療体制の構築は急務」と指摘。DMATを中心に災害拠点病院を目指し、より市民に貢献する決意を示す。ただDMATカーは必要な機材等を含めて総額3千万円かかり、常磐病院だけではまかなえない。
こうした経緯から、現地に入った沢野豊明医師は「全国規模の大災害から、いわき市の災害時まで、当院のDMATでより多くの命を救えるよう、皆さまからの温かい寄付をお待ちしています」と呼びかけた。
さらに救急車受け入れ件数の増加を受け、3次救急病院へのスムーズな移送でも、DMATカーの運用を検討する。
第1目標金額は500万円。3月31日まで。詳しい内容は<こちら>へ。
(写真:多くの支援を呼びかける常磐病院のDMAT)