サッカーとラグビーはルーツが同じスポーツであることは、良く知られている。1823年、イングランド中部のウォリックシャーにあった「ラグビー校」で、フットボールの試合中、生徒がボールを手で持って走り出したことだとされている。当時は学校ごとにフットボールのルールが定められていたという▼大阪府東大阪市は「ラグビーのまち」。東大阪市花園ラグビー場は1929年、日本で初めてのラグビー専用グラウンドとして完成した。「聖地」と呼ばれ、全国高校ラグビーの会場として使われるのはもちろんのこと、ワールドカップの試合も行われた▼そうした花園をホームグラウンドにするのは、サッカー・J3大阪。花園の稼働率を上げる狙いも含め、市もバックアップし、リーグ戦などが開かれている▼いわき市のハワスタも、サッカー、ラグビーどちらもできる立派なスタジアム。源流を同じにするスポーツとして、いわき市でも新たな機運を高めてもよいだろう。