気象庁の3カ月予報では、5~7月にかけて全国的に気温が高くなると発表。今月に入り30度を超える真夏日を記録する地域が全国で相次ぎ、今年も暑い夏は避けられそうにない▼世界中で異常気象が伝えられ、「地球温暖化」ではなく「地球沸騰化」とまで言われる昨今、環境省はこれまでの「熱中症警戒アラート」に一段階レベルを上げた「熱中症特別警戒アラート」を加え、注意を呼び掛けている▼夏の猛暑が年々厳しくなるに従って、全国で熱中症で亡くなる人が、過去5年間の平均で約1300人を数える。特に体が暑さに慣れていないこの時期は注意が必要だ。その熱中症だが事前の対策で予防したり、重症化リスクを下げることができる▼専門家は<1>運動で汗をかくことを習慣づけ、暑さに体を慣れさせる<2>喉の渇きを感じる前に水分の補給<3>エアコンの上手な使い方―などの対策を勧める。昨年の記録的な暑さを考えると、これまで以上の対応が望まれる。