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能登に心寄せて いわき市のソプラノ又吉さん、ピアニスト小林さん公演 23日に

 いわき市出身・在住のソプラノ歌手又吉佑美さん(34)と、ピアニスト小林麻紀さん(34)による「能登半島地震復興支援チャリティーコンサート」が23日午後2時から、いわき芸術文化交流館「アリオス」中リハーサル室で開かれる。
 2人は東日本大震災と能登半島地震の惨状と自身の経験を重ね、被災した人々が一日でも早く平穏な生活を取り戻すことを願っており、コンサートでは石川にゆかりのある楽曲などを披露し、来場者とともに被災地に心を寄せる。
 又吉さんは磐城高、お茶の水女子大文教育学部芸術・表現行動学科音楽表現コースを卒業後、都内を中心にオペラやミュージカルに出演。宗教曲のソリストを務めるほか、本市に住まいを移してからは音楽教室を主宰したり、「おでかけアリオス」研究会第3期のアーティストとして活躍するなど、幅広い分野で活動を続けている。
 小林さんは郡山女子大短期大学部音楽科ピアノ専攻コースを卒業後、楽器店のピアノ講師を経て実家でピアノ教室を主宰する傍ら、セレモニー演奏やコンサートの伴奏をするなど、本市を中心に活動している。
 2人は音楽を通じ、未来を担う子どもたちに笑顔を届けようという「いわきフレンズ未来夢プロジェクト」で出会い、意気投合。東日本大震災発生時、又吉さんは都内で被災し、故郷の惨状に心を痛めた記憶はいまも鮮やかで、能登半島地震と震災を重ね「少しでも役立ちたい」という一心から小林さんに声を掛け、コンサートを企画した。
 小林さんは実家の久之浜で被災。自宅こそ無事だったが、津波と火災、さらに東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で苦しむ知人や町の姿を間近にしてきたほか、自宅で主宰するピアノ教室には双葉郡から訪れる生徒も少なくないことから、復興支援への思いは人一倍強い。「音楽を楽しむことで、被災地の支援につながれば」と又吉さん。小林さんも震災で受けた支援の恩返しをしたいとの思いを持っており、公演の収益の一部は、日本赤十字社を通じて被災地に寄付する。
 「又吉さんの癒しの声を届けたい」と、小林さんは一人でも多くの来場を呼び掛ける。当日は石川県にゆかりのある曲をはじめ、被災地への祈りや人と人のつながり、明日への希望をテーマとした、ピアノソロを含む15曲以上を披露する。入場料は一般が2500円、高校生以下は1500円(全席自由)。3歳以下はひざ上での鑑賞無料。チケットはアリオスチケットセンター=電話(22)5800=まで。
 (写真:来場を呼び掛ける又吉、小林さん=右から)

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