内田市長は24日、中核市(全国60市)の人口10万人当たりの医師数増加率について、いわき市は2020(令和2)年からの2年間で5・8%となり、上位10番目に入ったと発表した。
市によると、22年の医師数は596人で、2年間で21人増えた。増加率に関しては中核市平均の3・3%、全国平均の2・1%を上回った。ただ人口10万人当たりの医師数は、中核市平均の311・3人、全国平均の262・1人に対して、いわき市は182・8人にとどまる。
こうした点を踏まえ、市では医師数の増加を目指し、引き続き招へい活動や各種支援制度を展開。市が資金を提供する寄附講座を通じ、大学医学部と連携する取り組みでは、市医療センターに6診療科・22人、福島労災病院に1診療科・3人の医師を確保した。
今月は16日に市内3病院が連携し、都内で開かれた医学生向けの説明会にも出展し、いわき市の魅力を伝えている。
今後は関係機関とともに、新たな修学資金貸与制度の創設を検討するほか、コメディカル(医療従事者)に関する情報発信などに努めていく。
(資料写真:いわき市役所本庁舎)
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