いわきＦＣ 天皇杯・広島戦 ＧＫ田中は好セーブ連発「一瞬の隙を決められた」

　■天皇杯３回戦 いわきＦＣ０－４サンフレッチェ広島（１０日、ハワスタ）
　▽得点【広】佐々木（後１７、後２３）大橋（後２１）マルコス・ジュニオール（後４５＋１分）
　攻撃的なスタイル同士の試合となったが、終わってみれば、いわきのシュート数３本に対し、広島は２３本と圧倒的な差を見せつけた。天皇杯２回戦のブラウブリッツ秋田戦（６月１２日）以来の公式戦出場となったＧＫ田中謙吾（３４）は「勝ちたかった。自分の力不足を強く感じる」と悔しさをにじませた。
　絶え間なく猛攻を加える相手に好セーブを連発。後方からチームメートの奮起を促し、応えるように守備陣も体を張り前半をしのいだが、後半に入りセットプレーで先制点を献上すると、集中力が切れたかのように次々と失点を重ねた。
　「コミュニケーションは取れていた。強気にボールに向かっていけば失点はなかったと思うが、一瞬の隙を決められてしまった」。特に先制点と３失点目。ともに左からのコーナーキックで、日本代表経験のＤＦ佐々木翔（３４）にマークが甘くなった隙を狙われ、フリーで得点を決められたシーンが、それを象徴していた。
　リーグ戦を含め公式戦４連敗。次戦のモンテディオ山形との「東北ダービー」では是が非でも勝ちたい。「平日の雨の中でもたくさんの方に来ていただいたので、笑顔で帰ってもらえるよう勝つために準備していきたい」と、選手を代表し、ファンやサポーターに勝利を誓った。
　（写真：スーパーセーブを見せた田中）