連日の猛暑に加え、宮崎県沖で発生した南海トラフ地震臨時情報、さらには本土に接近する台風7号と、夏の変事に近いものがある。喫緊では暑さでぐったり気味のところに迫ってくる暴風雨の脅威に、落ち着かない週末になりそうだ▼変事といえば、9月の自民党総裁選を前に岸田首相が不出馬を表明したこと。相次いで発覚した裏金問題が国民の失望、怒りを買い、衆院3補選、都議選での結果は惨憺たるものだった。加えて内閣支持率の低迷などが拍車をかけた▼衆院任期は来年秋までとなるが、早くも早期解散論も浮上するなど、文字通り「一寸先は闇」の様相を呈している。ポスト岸田を巡っては閣僚経験者、若手議員の名前が取りざたされているものの、いま一つインパクトがない▼国政に関心が向かいそうだが、足元では来月1日告示、8日投開票の市議選が近づいている。定員37に対し、現新元職合わせて約50人が立候補を予定する。期待、実績に信が問われよう。