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いわき市制施行60周年に合わせ 記念事業のあり方、市歌・市民憲章の内容問う

 市は26日から、2026(令和8)年10月1日に迎える市制施行60周年に合わせ、記念事業のあり方とともに、市歌・市民憲章を見直すか否かを聞き取る市民アンケートを始めた。
 アンケートではこれまでの周年事業のように、多額の費用をかける必要性があるかに加え、市歌・市民憲章の時代に即さない部分をどうとらえるかを問う。内田市長が26日、定例記者会見で明らかにした。
 これまで周年事業は、東日本大震災が発生した2011(平成23)年の45周年と、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた21(令和3)年の55周年を除いて、1周年と5年ごとの節目に実施してきた。
 1周年の1967(昭和42)年の市章・市歌に始まり、5周年の71年は市の木「クロマツ」、10周年の76年は市民憲章を制定。15周年の81年にスタートした「いわきおどり」は市民に広く定着している。
 直近の2016年の50周年では市民から記念事業を提案してもらい、磐城平城を看板で再現した「一夜城プロジェクト」や、JRいわき駅の発車メロディーに映画「フラガール」のメインテーマ採用などが実現。「絆・交流」「まち力向上」「郷土愛」「未来・夢・希望」「魅力発信」をテーマに計50の記念事業を設定した。
 市歌に関しては、作詞は制作会社に勤務していた東京都練馬区の乗田まさみ氏、作曲は現在では世界を代表する指揮者で、当時は東京芸術大在学中だった小林研一郎氏(小名浜出身)が公募で選ばれた。それぞれカエルの詩人で知られる小川町出身・草野心平と、心平が推薦した作曲家の渡辺浦人が補作した。
 市によると、見直しの議論にあたり、歌詞の出だしが「若いまち」で始まることや、2番に「炭鉱(やま)に工場に」のフレーズがある点に対して、いわき市誕生から半世紀以上が経っている上、すでに炭鉱が閉山して地元の産業も多様化しているとの声がある。
 また市民憲章は「日本一広い面積を持ち」で始まるが、2003年に静岡県静岡市と清水市が合併したことで、いまでは異なると注釈が入っているほか、持続可能なまちづくりを目指す内容に改めるべきではとの考えが浮上している。
 こうしたことから、内田市長は「幅広く市民の方の意見を聞いて決めていきたい」と話している。アンケートは<こちら>から。10月20日まで。
 (写真:アンケートの実施について説明する内田市長)

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