市は9月2日から、新たな「観光業需要回復支援事業」として、市内の旅館・ホテルなどの宿泊費を最大で1万円割り引く取り組みを始める。同事業に合わせ、モデル・俳優のトリンドル玲奈が観光PR動画に登場し、メインターゲットである夫婦・カップル層に対する訴えを強化する。内田市長が26日、定例記者会見で明らかにした。
市によると、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故と、新型コロナウイルスの感染拡大を経て、いわき市の観光需要は回復傾向にあるが、事業者はエネルギー価格・食料品価格高騰の影響を受けており、さらなる経済活性化に向け、国の交付金を活用して3度目の振興策を実施する。
今回はリクルートが運営する宿泊予約サイト「じゃらんnet」が展開し、大人2人以上の宿泊にあたり、3種類のクーポンを設定。1予約あたり1万円以上で2千円、1万6千円以上で5千円、2万6千円以上で1万円を割り引く。クーポンは2千円が2千枚、5千円と1万円が各5千枚。
先着順で、居住地は問わない(市民も可)。予約は初回が9月2日チェックイン~11月30日チェックアウト、2回目が12月2日チェックイン~来年2月28日チェックアウト。いずれも初日の午前10時から受け付ける。
トリンドルさんの観光PR動画では、毎週土曜日に放送されている「朝だ!生です旅サラダ」(朝日放送テレビ制作)から、ウェブサービスの「旅サラダPLUS」と連携する。いわき市の観光コンテンツを生かし、大人のドライブコースを紹介する内容で、秋・冬の2週類を予定。併せて全国の書店で販売される季刊情報誌や、都内のカフェ・ヘアサロンに設置するご当地パンフレット、各種ウェブ広告でも発信する。
(資料写真:いわき市役所本庁舎)
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