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四倉の今村さん日本代表に 19日開幕「ビーチレスリング世界選手権」出場
市レスリング教室に所属し、97kg級の公式戦で活躍する今村太陽(あさひ)さん(26)が、19日にギリシャ・カテリーナで開幕する世界大会「ビーチレスリング世界選手権大会」(22日まで)のワールドシリーズ90kg級に日本代表として出場する。
2028年のロサンゼルス五輪で正式種目の採用に向けた動きが加速している、いま注目の〝日本発〟の競技で、いわき市からの世界大会出場は初の快挙。本番を前に今村さんは全力を尽くすことを誓った。
今村さんは四倉出身・在住。クリナップレスリング部元監督で、市レスリング教室を立ち上げた〝名伯楽〟父・浩之さん(同教室監督)の影響から、小学1年生のときに競技を始めた。
「クリナップキッズいわきレスリングクラブ」に入り、大浦小、四倉中を経て、レスリングの名門校・自由ケ丘学園高(東京都目黒区)に進学。福岡大時代には西日本学生選手権のグレコローマン82、87kg級を制覇している。
現在は地元に戻り、泉北小の講師を務める傍ら、クリナップ井上記念体育館で練習に打ち込み、公式戦に出場。昨年の第70回全日本社会人レスリング選手権大会(日本社会人レスリング連盟主催)ではフリー97kg級で2位入賞を果たし、パリ五輪へとつながる天皇杯全日本選手権に出場したが、惜しくも3位決定戦で敗れた。
一方、リングがマットではなく砂である以外にも、寝技が禁止されているというビーチレスリングにも挑戦。昨年8月に茨城・大洗サンビーチで開かれた「第12回全日本ビーチ選手権」のシニア90kg級でデビューを果たすと、初出場ながら見事初優勝を果たし、世界切符を手にした。
今年6月に埼玉・富士見市立市民体育館で開催された全日本社会人選手権のグレコローマン97kg級で3位入賞を果たすなど状態を上げており、試合時間も短く、普段から取り組んでいるレスリングとの違いに苦戦する場面もあるというが、今村さんは「日本代表として海外に出るのは9年ぶりなので、監督の指導に感謝しながら、できるだけ頑張って上位に入りたい」と意気込んだ。
内田市長は出場報告を受け、「世界大会で勝ち抜き、(10月に)控えている国体(第78回国民スポーツ大会)でも良い成績が残せるよう体に気をつけて頑張ってほしい」とエールを送り、今村さんのさらなる活躍に期待した。
(写真:内田市長に出場報告した今村さんと父・浩之さん=右から)