年に1度の健康診断のたび、ヘリコバクターやポリープ、軽い潰瘍など胃に何らかの異常を指摘され、すわっ、とうとう祖父と同じ胃がんになったか――と覚悟を決めていたが、幸いがんの宣告は先延ばしになっている▼胃がんになったら先進医療による手術とその後の長い闘病生活が始まるだろうと、いくつかの保険に入っているのだが、今年の健康診断では、意表を突く心房細動と不整脈、高血圧を宣告された。疲れやすい、少し動いただけで息切れがする、呼吸がつらいので夜中に何度も目を覚ます……▼66歳。若いうちは押さえつけていた病巣が目を覚ましたか!? 当日朝まで元気だった実兄が、夕方に突然死しているだけに、心臓や肺、脳血管系の疾患は恐ろしい▼11月。さすがに朝夕は寒さを感じるようになって、危険なヒートショックへの備えも考えねばならないだろう。万が一に備えてしておくべきことは? まずは少しずつでも体調を戻さなければと思う。
片隅抄