東京電力は5日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)を巡り、試験的取り出しで格納容器の外に出されたデブリの放射線量について、基準とする1時間当たり24ミリシーベルトを下回り、同0・2ミリシーベルトだったと公表した。
このため運搬用容器に入れて回収できることが決まり、6日に実施すると明らかにした。今後は茨城県の研究機関に運ぶ方針で、硬さや成分を分析することによって、本格的なデブリ回収に役立てていく。
試験的取り出しは9月10日に始まったが、装置のカメラが不具合を起こしたため作業を中断。10月28日に再開し、同30日に大きさ約5ミリのデブリを爪状の器具をつかんだ。11月2日には格納容器から取り出した。
(写真:福島第一原発2号機=タンク群の奥)
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