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いわき平で「競輪甲子園」初開催 次世代担う高校生後押し 平工・高橋が総合4位

 次世代の競輪を担う高校生を対象とした、市主催の自転車レース「競輪甲子園2024」が3、4の両日、いわき平競輪場で初開催された。東日本地区の15校から34人が出場し、このうちいわき勢からは平工業高の高橋星那(2年)、石井颯真(1年)、飯野晴選手(同)の3人が挑戦。選手たちは初の栄冠と自己ベスト更新を目指して力強くペダルを漕ぎ続け、激しい戦いを繰り広げた。
 次年度以降も開催を検討しており、将来的には全国区の高校生が集まる大会を目指すという。
 競輪甲子園は、若い世代にサイクルスポーツの関心を深めてもらい、競輪選手の育成・発掘を図るとともに、いわき平競輪場が〝自転車競技・競輪の聖地〟と呼ばれる重要拠点として広く活用してもらえることを願い、初めて企画された。
 開会式ではまず、大会委員長の木村丈二いわき平競輪場所長があいさつ。会津若松市出身で、競輪のG1の全レースを制する「グランドスラム」を達成し、さらに2021年の東京五輪にも出場した新田祐大選手(福島支部所属)が「思う存分練習してきた成果を発揮して、自分たちが納得いく素晴らしい走りをしてほしい」とエールを送った。
 このあと、選手を代表して地元の高橋選手が力強く宣誓。新田選手が生徒たちから寄せられた日ごろの練習、食事、心構えなどについての質問に回答する時間も設けられた。
 選手たちはプロの誘導を受け、2人が同時に発走して1kmを競い合う「1kmタイムトライアル(TT)」、助走をつけて200mを競う「200㍍フライングタイムトライアル(FTT)」、5、6人ひと組で600mを走るケイリン予選、決勝の3種目に挑戦した。
 2日間、熱闘が繰り広げられた結果、1kmTTとケイリンで1位に輝いた新潟県立吉田高の水谷悠平選手(2年)が総合優勝を果たした。いわき勢では高橋選手が200mFTT5位、1kmTT4位、ケイリン7位で総合4位に入る健闘をみせ、石井選手が200mFTTで頂点に立ち、総合6位入賞を決めた。
 (写真:ケイリンで力強く走る高橋選手=右)

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