いわき南署(佐藤昭仁署長)は11日、今秋の県警捜査嘱託犬審査会の足跡追及部門に出場し、優秀な成績を収めた警察犬・ラブラドールレトリバーの「デミゴッド オブ クラフトマン ジェイピー」(オス、5歳)の所有者に「鼻の捜査官」として知られる、捜査嘱託犬(指定犬)の嘱託書を交付した。
同犬は勿来地区に住む上野代一恵さん(52)の飼い犬で、生後6カ月から専門の調教を受けていたところ、「いつも散歩に出かけると下を向いて散歩していた」という仕草などから〝犬一倍〟嗅覚が鋭いことが分かり、捜査嘱託犬などの審査会を受けることを勧められたのが、道を歩むきっかけとなったという。
東北・北海道公認訓練士会長などを務め、福島市平石で公認の福島警察犬訓練所を経営する伊藤弘代表(66)のもとで訓練を受けて昨年春に候補犬となり、これまで県北、郡山、浜通り北部などで4~50回は主に行方不明者の捜索といった現場を踏み、今回〝晴れて〟指定犬の嘱託を受けた。
同署入口で行われた交付式では、佐藤署長が上野代さんに嘱託書と指定章を手渡し、「とても頼もしい。何かあればご協力をお願いしたい」と話し、上野代さんは誇らしげに「ぜひ」と応じて伊藤さんとともに気を引き締めるとともに、愛犬のさらなる貢献を誓った。
嘱託期間は1日から来年11月30日までの1年間。同署管内を中心に、要請があれば県内一円で活動する。
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県警では現在、捜査嘱託犬(警察犬)を募集している。犬種や血統は問わず、問い合わせは最寄りの警察署の鑑識係、または県警本部・刑事部鑑識課=電話024(522)2151=まで。
(写真:いわき南署で行われた委嘱状交付式)
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