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技術系ボランティア・新妻さん いわきから再び能登へ Xマス会へ善意呼びかけも
技術系災害ボランティア団体「DRT JAPAN福島」代表の新妻拓弥さん(33)=小名浜消防署員=は4、5の2日間にわたり、能登半島地震および豪雨災害の被災地を訪れ、被災家屋の片付けや道路の復旧活動に力を寄せた。現地は本格的な雪のシーズンを控え、屋外活動が急ピッチで進めらており、新妻さんも民家の泥のかき出しや車の搬出、片付けに汗を流した。
新妻さんは今年1月の地震発生後から、月に1回以上のペースで現地に行き、地元行政や全国から集まったボランティア団体と連携しながら支援活動を続けている。災害復旧のための幅広い知見を蓄えた技術系ボランティア「DRT JAPAN」と連携を深め、10月末には消防署員や他団体の有志約20人とともに同団体の福島支部を立ち上げた。
今回は地震、豪雨と二重災害に見舞われた石川県輪島・珠洲の2市を訪れた。輪島では国指定重要文化財の古民家として知られる時国家(ときくにけ)の敷地周辺の土砂を重機で搬出した。また、珠洲では海岸に落ちたままの軽トラックを搬出したほか、浸水被害を受けた旅館から家財の運び出しに協力した。
また、滞在中、輪島市で地震発生後も営業を続け、住民の拠り所だった「もとやスーパー」を再訪した。スーパーは豪雨でも被災し絶望的な状況だったが、全国から集まったのべ2千人のボランティアの力で復旧し、11月に営業を再開。現在はボランティアが宿泊できるスペースもできているという。
「現地の状況を伝えるのも私たちの役割のひとつ。情報発信しながら、最終的な目標はいわき市民の防災意識を高めること、いわきを災害に強いまちにすることに貢献していきたい」と語る。
また新妻さんは、現地でボランティア団体「bousaring」が、子どもたちのために開くクリスマス会に届けるプレゼントを募集している。未使用のおもちゃや文具、ぬいぐるみなどラッピングした状態で届けてほしいという。
プレゼントの持ち込みは19日まで、一般社団法人Tecoの事務所=平下平窪古川町2の18、フォーユーハウスB―103=へ。問い合わせはDRT JAPAN福島のメール=drtfukushima1028@gmail.com=まで。
(写真:現地で活動するボランティア)