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<スナップショット>新年を見通し、1年を見守る 正月彩る「いわきダルマ」
「新年を見通し、1年を見守る」という願いが込められ、初めから描かれている大きく見開く両目が特徴の伝統工芸品「いわきダルマ」が、元日から市内各地で開かれる、だるま市などで販売される。
腹部には大きく福の文字が書かれ、「福だるま」とも呼ばれる。顔を縁取る、いわき七浜を表現した群青色に白や金色の波しぶきが印象的だ。
平字正月町の高橋工房では、今季の制作を始める昨年5月30日、3代目高橋謙一郎さん(享年77)が急逝し、4代目聡一郎さん(45)と母淳子さん(73)らが昨年12月中旬までに大小1600個ほどのだるまを急ピッチで仕上げたという。
いわきダルマを販売するだるま市は、元日の子鍬倉神社(平)に始まり、8日の北辰妙見尊(四倉町)、9日の小名浜鎮守諏訪神社、10日の金刀比羅神社(常磐関船町)の例大祭などに出店する予定。
(写真:準備作業に追われる高橋工房3代目の高橋聡一郎さん=右=と淳子さん)