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片隅抄

2025.07.26

大相撲名古屋場所で優勝争いに名を連ねた平幕の一山本。大学相撲出身ながら目立った成績を残せず、角界入りする前に故郷北海道で町役場職員になった経歴がある▼付出の優遇もなく序ノ口からスタート。幕下~十両で低迷し、昨年から幕内に定着したものの8勝、7勝を繰り返した苦労人だ。しかし、今場所は10日目まで9勝1敗とブレークした▼一山本を一躍人気者にしたのはテレビ中継のインタビューで明るくハキハキと受け答えする能弁な語り口だ。力士は概して語らないし、表情も崩さない。遠藤や若隆景、現役時代の貴景勝や稀勢の里も「自分の相撲を取るだけ」「頑張ります」と味気なかった▼昔は『ほら吹き』の異名をとった関脇金剛がいたが、ウケ狙いの大言壮語とは違う。大相撲解説の琴風さんは「今日は一山本のインタビューないの?」と残念がるほど。本人の人柄か、公務員経験のなせるわざか。こういう個性派力士の登場はファンとして大歓迎だ。

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