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遠野和紙の御城印が話題 地域おこし協力隊・岩本さん発案 夏の特別版も手がける

 遠野町地域づくり振興協議会(高木忠行会長)は、市指定史跡の中世の山城「上遠野城(八潮見城)」跡の認知度向上を目指し、伝統の手すき和紙「遠野和紙」を用いた『御城(ごじょう)印』の販売を4月から始めた。
 御城印は近年の戦国、お城ブームを背景に人気を集め、全国では約2千城で1万枚以上、本県でも200枚超が配布されるほど。
 全国の名城140カ所を踏破し、現在も城巡りが趣味という無類の城好きの遠野町地域おこし協力隊員の岩本暢さん(52)=青森県大間町出身=が手掛けて反響を呼んでおり、21日からは『幻の城』を加えた夏・特別バージョンを発売した。
 岩本さんは昨年10月に着任し、普段は永禄年間(1558~70)から続くとされる遠野和紙の技術継承に努めている。御城印は、長野県松本市の国宝・松本城に心奪われ、無類の城好きとなった岩本さんが発案した
 昨年11月に企画書を出し、遠野和紙による卒業証書づくりがひと段落したころから、地元有志でつくる「伝統工芸遠野和紙・楮保存会」と一緒に本格的なプロジェクトを立ち上げ、作成にあたった。
 いわき市で初となった御城印は、城名、城主の上遠野氏の家紋とともに、桜や上遠野城から見渡せる絶景がプリントされたもので、4月1日から配布されると、たちまちSNSなどでも拡散。遠くは静岡県からわざわざ遠野に足を運ぶコレクターもおり、反響を呼んだ。
 そして満を持しての夏バージョンは、上遠野城から太平洋が望めることから、塩屋の岬の情景をプリントし、あわせて上遠野氏はじまりの山城とされ、入遠野地区の手前、遠野町上根本地内の山林に城跡が残るとされる「日ノ澤城」を記した特別バージョンを作った。
 日ノ澤城は平安時代の関東の豪族小山朝政の子孫・秀時(後の上遠野氏)が築いた山城というが、史料や伝承が少なく今後の調査研究が期待される『幻の城』。岩本さんは配布を機に、上遠野城とともに日ノ澤城への注目が高まることに期待しており、ひいては「自然豊かな遠野の魅力に触れるきっかけになれば」と笑顔を見せている。
 どちらも1枚300円で、大きさは横9cm、縦14・5cm。遠野町地域づくり振興協議会事務局の市遠野支所または、珈琲と音楽のお店ソリスト、ファミリーレストランみつほで取り扱っているが、夏・特別バージョンはそれぞれ60枚と限定販売となる。
 (写真:遠野和紙の御城印を手にする岩本さん)

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