母方の家系を遡っていくと、源平屋島の戦いで名を上げた那須与一に行き付くと聞き、縁のある栃木県那須郡の那須温泉神社に足を運んだ。南無八幡大菩薩と心に念じ手を合わせ、記念にと御朱印帳を購入した▼その数年後、若い女性を中心に神社仏閣が注目され、崇敬者や檀家でなくとも御朱印を集めるブームが到来。パワースポットとしても熱視線が注がれ、老若男女分け隔てなく足を運ぶ姿が目に入るようになった▼一過性ではなく、今や文化として定着した感がある。次に注目を集めているのが御城印。とあるファンサイトを覗くと、全国で御城印を頒布している場所は何と2千城近くにも。歴史ファンには何ともたまらないアイテムだ▼遠野で今春から頒布を始めたところ、静岡から足を運ぶ人もいるほど。遠野和紙を素材にし、魅力を伝える絶好の材料となっているという。本市には250ほどの城跡があるとされている。地域振興策として一考してはいかがか。