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いわき市 国際姉妹都市のハワイ州カウアイ郡に高校生を初派遣 異文化交流を

 いわき市と国際姉妹都市を締結する米国ハワイ州カウアイ郡との交流を深めるため、市が本年度から開始した高校生の派遣事業「いわき―カウアイともだちアロハ事業」が10日から始まる。
 日本語・英語による面接選考を経て、東日大昌平の海老名凛乃さん(3年)、磐城桜が丘の菊田美月さん(2年)、磐城の江幡茉理奈さん(1年)の派遣が決まった。16日までの5泊7日の日程で、異文化交流とともにふるさとの魅力を伝えてくる。
 いわき市とカウアイ郡の関係は、1992年にいわきハワイ交流協会がフラ文化の振興で結びつき、現地のハリケーン被害に対する支援を行ったことをきっかけに深まった。
 2011年の東日本大震災の際にはカウアイ郡から支援が寄せられたこともあり、同年9月に市と友好協定を交わした。16年10月の市制施行50周年に合わせ、正式に国際姉妹都市となった。
 こうした縁を背景に、市では国際人として自ら考え行動できる人材の育成を目指し、高校生の派遣事業を企画した。
 一行はカウアイ料理体験や郡長訪問、地元高校への体験入学、現地の文化遺産・景観スポット見学、フラやウクレレの体験などを予定している。派遣される3人は1日、市役所本庁舎を訪れ、内田市長から激励を受けた。
 海老名さんは「自分自身が成長する絶好の機会。現地ではいわきおどりを紹介するので、よりいわきに興味を持ってもらえるよう頑張りたい」と話す。その上で派遣事業を通じ、多文化共生に対する理解を深めたいという。
 菊田さんは防災教育に関心を持ち、将来は養護教諭を目指している。「カウアイの自然と共生した防災について学ぶほか、現地は養護教諭を巡るレジリエンス研究のさきがけのため、将来に向けて学びを得てきたい」と意気込んだ。
 江幡さんは英語好きとして、自分の能力を生かす機会を喜ぶ。「派遣事業では困難を乗り越え、異文化に対する理解を深め、主体的に取り組む力を身に着けたいと考えている。これからのいわきに貢献できるよう励みたい」と胸を張った。
 内田市長は「現地では大変なこともあるかもしれないが、次のステップに向けてよい経験としてほしい」と呼びかけた。
 (写真:カウアイ郡に派遣される海老名、菊田、江幡さん)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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