１５日は「終戦の日」。戦後日本は、今日に至るまで、平和と繁栄を謳歌している。この平和は多くの同胞の犠牲の上にあることを忘れてはならない▼第二次世界大戦後、人類は戦争の反省を踏まえ、二度とこのような悲劇を生まないことを誓った。ところが戦争や紛争は今も後を絶たない。ロシアはウクライナへの侵攻を強め、ミサイルやドロン攻撃で、多くのウクライナ人の命が奪われている。不戦への誓いはどこへいったのか▼「第１８回いわき平和のつどい」が、今月２３、２４の両日、市文化センターで開かれる。会場には原爆の実物大模型や戦争遺品が展示される。２４日には日本被団協代表理事の木村緋紗子さんの講演もある。木村さんは８歳の時に広島で被爆、今は語り部として原爆の恐ろしさを、後世に伝えている▼人口の９割弱が戦後生まれとなった今、実際に戦争を経験した人の話が聞けることは、貴重な体験となる。この機会に会場を訪れ、平和について考えては。
