毎年秋になると、二本松市の二本松城跡・霞ヶ城公園で開催されている菊人形展に足を運んだ。磐越道開通前で、いわきからは小旅行。ワクワクに加え、その絢爛豪華さが強く印象に残っている▼久方ぶりに二本松を訪れ、22年に開館した「にほんまつ情報館」を見学した。入口に飾られた提灯祭りの山車の迫力に驚きながら、館内を巡る。同館は旧二本松藩の筆頭家老丹羽図書の屋敷跡に建てられ、常時、ガラス張りの床下に発掘跡を見る事ができる▼企画展では縄文土器を題材に。二本松の歴史や風土を知ることのできる常設展示室は見ごたえ十分で、1時間かけても見足りないくらい。2階ではマルシェが催され、多くの観光客で活気をみせていた▼博物館に観光機能を合わせた、良質な情報館。これだ、旧磐城平城跡に欲しいのは。集会所のような外観にだまされてはいけない。後発なのだから、さぞや素晴らしい施設内容に違いない。開館予定の来春が待ち遠しい。