大規模な土砂災害が発生した際の対応力向上を目的とした救助訓練が「防災の日」の1日、泉町下川の坂本産業小名浜事業所で行われ、災害現場での連携強化を図った。
市消防本部が8月に導入した災害支援仕様ドローンの新機体を、初めて災害対応訓練に使用。常磐関船町のドローンWORKシステムの協力で、国内最大級の物資運搬能力を持つ大型ドローンによる消防資機材の搬送訓練は市内で初実施。
陸路が絶たれるなど、災害現場への到着や陸送が困難な状況でのドローンを活用した対応力を身に付けた。訓練は2日も行った。
常磐消防署の主催で、同署員や消防団第4支団(常磐・遠野地区管轄)、市消防本部警防課指揮係など26人が参加した。
土砂崩れを想定した、救助を必要としている人を探して救助する訓練では、市消防本部のドローンが上空30m付近から災害現場に残されている被災者らを見つける表面検索を実施。参加者はモニターに映されたドローンが撮影した映像を見ながら、倒壊した建物や土砂に埋もれた要救助者を確認した。
ドローンには熱画像カメラを搭載し、体温に近い熱源から人の存在を見つけることができるほか、拡声器を使ってマイクで被災者に呼びかけ、反応などを確認できる。
(写真:上空へ飛び立つ市消防本部のドローン)
ニュース
有事に備える 常磐消防署による救助訓練 8月導入の新型ドローン交えて






