水族館で芸術と食を楽しむ秋の祭典「アクアマリンアートフェス2025」が20日、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」で開幕する。11月16日まで(一部を除く)。
海洋資源の大切さを伝えるため、2004(平成16)年から継続する「小名浜国際環境芸術祭」を発展させた催しで、福島県を代表する海の幸「常磐もの」をメインテーマに設定。期間中には初開催の食のイベントとして、焼いたサンマをきれいに食べられるかを競う「サンマ美食道場」なども行われる。
小名浜国際環境芸術祭から続く企画として、オリジナルの大漁旗デザインを国内外から募る「第17回小名浜国際大漁旗アート展」がアートフェスの主役を飾る。常磐もの、大漁、小名浜の3つの言葉を盛り込みながら、漁や水産資源をイメージさせる意匠が求められ、6月から9月にかけて募集した。
▽伊藤隆道(造形家・東京芸術大名誉教授)▽森豪男(武蔵野美術大名誉教授)▽森庄平(画家・大漁旗研究会主宰)▽草野康弘(市観光振興課長)▽小沼郁亙(小名浜まちづくり市民会議会長)▽野﨑哲(小名浜機船底曳網漁協組合長)▽竹内啓子(市立美術館長)▽古川健(アクアマリンふくしま館長)――の8氏が審査し、一般の部129点、キッズの部165点から入賞作品を選んだ。
最優秀賞には、一般の部が飯牟礼明美さん(44)=いわき市=、キッズの部が船山美空さん(小名浜三小・6年)が輝いた。
飯牟礼さんは「元気に泳ぐ魚たちを見て、『おいしそう!』と言ってしまう水族館はここだけだと思います。そんな常磐ものの魚たちを小名浜港から飛び出すように描きました」と思いを寄せた。
船山さんは「アクアマリンふくしまには、小さいころから家族みんなで行っていて、思い出がたくさんあります。いろいろな生き物のかわいいところを気持ちを込めてかきました」と話している。

入賞作品は10月1日から展示される。
イベントの詳細は<こちら>。
(画像:最優秀賞に輝いた飯牟礼さんと船山さんの作品)






